ティナからのメール攻撃は翌日も、そのまた翌日も続いていた。

 

 

結局、｢明日行く｣と言いながら行かなかったわけだが、その間もメールは来ていた。

 

 

 

 

ティナ：怒りますか？(怒ってますか？)

 

 

ティナ：いっしょに話します。(のびた、一緒に話しましょう)

 

 

ティナ：みんなのしごとは終わりますた(私の方の仕事は終わりました。)

 

 

ティナ：みんなのしごとは終わりますた

 

 

ティナ：いっしょに話します。

 

 

ティナ：みんなのしごとは終わりますた

 

 

ティナ：みんなのしごとは終わりますた

 

 

ティナ：ねますか？

 

 

ティナ:ねますか？

 

 

ティナ：ねますか？

 

 

ティナ：おこりますか！！！(怒ってるんですか！！)

 

 

ティナ：さびしい

 

 

ティナ：おやすみなさい。

 

 

 

 

 

｢……｣

 

 

 

 

頭痛がした。

たどたどしい日本語からも伝わってくるものがあった。

のびたはそれを“恐怖”として受け取った。

 

 

 

のびたはそれを理由に連日早めに帰宅した(ベトナム人スタッフに睨まれた気がするがこの際そんなことに構ってはいられない)。